OpenDolphin というオープンソースの電子カルテに関して、私どもの記事やかつておこなった活動などが再評価されているようなんでちょっと書いてみよう。
まず、OpenDolphin とはなんぞや?って方は『OpenDolphin -wikipedia 風解説-』を読んでほしい。
よく「オープンソースの」とか「開業医の先生が開発に関与した」と広報されていたが、実態はそんなものではなかったかなり問題のあるプロジェクトだったことがわかると思う。
実際、現役で稼働しているドルフィンはそう多くないと思う。
しかしながら私たちが関与している OpenDolphin-2.7m および関連ソフトの類に限っては再評価されてきていると思う。
例えば、グーグルあたりで「OpenDolphin」を検索すると関係者の書いた記事がいくつも引っかかる。
なんで今さら?と思われるかもしれないが、歴史的評価ともいうべき段階に入って、われわれが主張してきたことが受け入れられる土壌が出来上がっていたからだと思われる。
ようやく、という感じはするが。
ようやく、という感じはするが。
『標準型電子カルテ』でも触れたが、うちの代表が厚労省の班会議でこんな発言をした。
”あと、すみ分けと言っているのですけれども、今となってはいにしえのオーパーツみたいなものですが、オープンドルフィンという経産省が旗振りをしたオープンソースの電子カルテがありました。あれは、商用化は、LSCというところがある程度やっていましたが、結局売れなくて、現在はメドレーが引き取ったような形になっています。オープンドルフィンは自力運用している施設が多くて、多分その次ぐらいに私がカスタマイズしたバージョンが普及していたようですが、私は対価は一銭ももらっていませんし、サポートもできる限り無料で答えていました。
これは国がやる事業ですから、収支とか、そこら辺は私は疎くてよく分からないですけれども、過度に意識する必要はないのではないかと思います。私はクライアントソフトは、無料で配布しましたが、1日十数件ぐらいダウンロードされていました。商用化を意識したからといってそれが必ずしも普及に結びつくわけではないので、やり方は様々だと思います。”
一昔前なら、このような発言が重視されることはなかっただろう。
では、どこら辺が評価されているのだろう?
私でも思いあたることをいくつか。
一つは、動作原理の解析・ソースコードの読解を通じて、それまで言われていたことがかなりおかしいことを明らかにしたことだろう。
他には、電子カルテとしての基準を満たすために各種ユーティリティソフトを独自に開発したことも評価されているようだ。
(適宜加筆予定)
参考:
『開いたいるかの都市伝説は本当だったか』現代的なドルフィンプロジェクトへの批判はこの記事から始まったと言っても過言ではないでしょう。
『ソースコード嫁』彼にしては珍しく推測も入れてます。しかし、誰しもが思っていたことでしょう。歴史的な評価が必要になったことを踏まえてようやく記事にしてくれました。
『@masudanaika による個人情報流出ツィート』動画の方で「ドルフィンをある意味象徴するような人」と増田内科(当時)増田茂医師を評しています。こういう記事を書く人ではないのですが、うやむやにするわけにはいかないということでしょう。
『Dolphin プロジェクトと皆川和史』混乱を来した原因を具体的なエピソードを挙げながら解説しています。動画も(わかる人には)刺さる内容でしょう。
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