2024年1月30日火曜日

フロントエンド/バックエンド



 ちょっと前に例の議事録が公開されたとき、ネット上でマニアックながらちょっぴり話題になった。

ただ、医療関係者で面白がってくれた人はある程度の現代のITに詳しい人に限定されていたようだ。

例えば

3-tierのクライアントサーバーシステムを提案させていただきました。施設特有のカスタマイズを入れたい場合、クラウドにフロントエンドサーバーとバックエンドサーバーの両方を入れるぐらいだったら、思い切ってフロントエンドサーバーを施設内に置いてしまって、例えばそこでバックアップを取るとか、大抵の場合、既存のオーダリングシステムとレセコンがあるので、それらとフロントエンドサーバーをつないでしまえば、施設特有のカスタマイズはシンプルにできるとすごく単純に考えていました。全部の機能をクラウドに上げるのは前提なのですか。そこがよく分からなかったです。

という発言はフロントエンド/バックエンドの区別がついていないと何を言っているかわからないのではないかと推測する。


医療人のITに関する知識はそこまで高くない。むしろ、世間一般の社会人より低いくらいだと私は思っている。

いまだに JavaScript がブラウザ画面の賑やかし程度のものだという認識で止まっている(主として)年配の先生は本当に多い。

ウェブサイトを利用しているだけだったら、クラウドの向こう側で何がおこなわれ、それがどういう構成になっているかなんて興味も持たないだろう。きっとサーバは一枚岩のようになっていると考えているんではなかろうか。

逆にここら辺わかっている人は、次世代の電子カルテのアーキテクチャに関することだから、楽しんでいたようだ。
小説のようだとエンタメ性を感じ取っていた人もいたくらいだ。
(まあ、発言者もそれ狙ってあのような言い方をしたと思うが)

厚労省が関与したウェブシステムがイマイチなのは周知のことだし、それを批判するだけなら簡単だ。

しかし、本当に使いやすいシステムを得たいと願うなら、不満を口にしているだけでは実現には遠く及ばないだろう。必要なのは、ある程度の知識に基づいた建設的な批判なのではないかと思う。

 最近、フロンエンド開発に関してエントリを書いた理由にはそういった背景がある。


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