Fランク大学叩きはネット界の鉄板ネタの一つ。
彼らのおバカな言動はいわゆるDQNに近いものがあり、ネット民たちはその香ばしい言動をネタにして楽しんでいるわけだ。
だが、この場合の「Fラン」とは私立文系を暗黙の前提としているように思う。
でも、地方にある私立理系大学は低偏差値のところが多い。
だが、こちらの方はさしてネタにならない。
ああいう大学の世間的な評判というのはどういうものなんだろう?
ちょっと興味を持ったので、地方出身の方々に聞いてみた。
「私の出身は新潟だけど、例えば新潟工科大なんかは偏差値的には F ラン私立理系大になると思う。
設立は 1990 年代だと思った(注:調べた。正確には1994年)。
新潟県はもともと、・大学が少ない、・大学進学率が低い、ということもあって、設立時には地元の期待は相当高かった。
新潟は農業県と思われているかもしれないが、長岡にはそこそこ著名な企業もあるし、燕は金属加工が盛んだ。さらに系列企業もあるわけだから、地元出身のエンジニア候補は必要。
国立の新潟大卒業生はそんなところはいかないので、こういった大学が必要とされたのはわかるし、設立当初はおかしな評判も聞かなかった。
ただ、現在はどうだろう。いくらなんでも基礎学力が低すぎる。卒業生に頼れないと思う。今から思えば、企業の成長戦略としては、こういった大学に頼るのではなく、自社育成を貫いた方が良かったのかもしれない。
高度経済成長期を夢見ていたのか、バブルで浮かれていたのか、理由はわからないが、大学に過度に期待しすぎていたことは確かだと思う。」
他の方にも聞いたが「卒業生の(急激な)質の低下を予想していなかったのでは?」という意見は同様に口にしていた。
「こんな時代だから、地元企業の雇用状況も安定していない。
ニートになるのもいるし、就職しても適応できずに独立するものもいる。
都市圏では使い物にならなくても、地方では周囲では技術方面に明るいってことで、そこまで悲惨なことにはならない。
ただ、トラブルは多いね。地元に戻るとこの手の話は無茶苦茶耳に入ってくる。
「俺はすごいことやったー」って言っても大抵の場合、全然すごくない。
抑圧されている分、自己顕示欲がすごく強いってのもある。
マスコミやネットのネタになることはないが、状況はいろんな意味でよくない。
目立たないだけ余計タチが悪いかも。
能登地震の時に、米山さんが「棄村」みたいなことを主張して物議を醸したが、そういう背景がわかってないとあの真意は汲み取れないと思う。
マッチポンプみたいなことをやっている連中の生活を保障するって意味あると思う?
地方でも「地元のエース」みたいになる人って、大抵、都市圏からのUターン組でしょ」
ざっくりまとめると「Fラン私立理系大卒は、ネット上で派手にネタになるようなことはそう多くないが、局地的に実利を伴うようなトラブルを起こすことが多い」という傾向はあるようだ。
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