周囲の人々がまた医療情報系の活動を再開したこともあって、私も ORCA の環境構築を試みた。
ORCA という名称はソフトのプロジェクトでよく使われるが、医療情報領域で言えば、日本医師会が直々に開発を推進したレセコン(レセプトコンピュータ)ソフトのことだ。
このソフトの歴史的意義は、これまでにもいろんな人が述べているが、実用ソフトとしてみても現在でも現役、しかもレセコンに限って言えば国内でシェア2位という影響力のあるソフトなのだ。
影響がありすぎるが故に、いわゆる「商用ベンダー」からは微妙な扱いを受けていたりする。
ORCA+連動電子カルテの組み合わせが強力で、リリース直後から同種ソフトの価格破壊が生じ、市場から撤退を余儀なくされたレセコンや電子カルテはけっこうあったりする。
某先生が電子カルテ系の某会議で
大抵のクリニックはORCAを使っているところが多くて、ORCAはAPIもほぼ完全に開放されているし、データベースの構造も何ならわかるので、直接データを抜いてきたりもできます。すごく便利だと思います。私は使ったことがないのですけれども、カルテとつなげないようなレセコンは、現在あるのですか。私、現状がよく分からないです。APIの開放もできないようなベンダーのレセコンの面倒を見る必要があるのか疑問だと思います。
と発言したとき、周囲(ベンダー+官僚)は微妙な雰囲気に包まれたそうだ。
これの意味については、どこかで触れるかもしれない。
脱線はさておき、本題に戻ろう。
ORCA 、そう ORCA が使える環境を構築するのだった。
ORCA の中でも WebORCA というやつだ。これを Ubnutu 22 上で動かしたい。
本来ならば Linux マシンにインストールするのが作法なのだろうが、継続的に使うことはなさそうだし、まずは Mac の Linux 仮想環境にインストを試みる。
マック好きの私はパラレルもたまに使う。
パラレルはそれほど古くないバージョンであれば、windows OS であってもそれなりの速さで動く。
実際、Ubuntu のインスト自体はあっけなくできた。iso ファイルから立ち上げ、あとは指示に従うだけ。
なのだが・・・
結論から書くと、このアプローチはうまくいかない。
なぜなら、パラレルには Ubuntu の arm バージョンしか入れられず、現在(2024/2月時点)ORCA は arm アーキテクチャには対応していないからだ。
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