2025年1月13日月曜日

PHORLIX Lite -Lite だが、凝ってます-

 PHORLIX Lite が Mac App Store で公開された。

ものは、MacOS 向けのアプリで、「PHORLIX からのスピンオフ。ストレージ機能を省いて閲覧機能だけに絞った DICOM Viewer」と関係者も言っているのだが、私から見れば、少々不正確。

特徴としては「Metal でいわゆる Texture Rendering を実用的なレベルで達成したビューアー」で、PHORLIX でもこの方式は採用はしていたのだが、十分に生かしてきれていなかった。

どういうことかというと・・・

公開されている教育的なサンプルコードなどでは、縦・横・深さの画素数が 1:1:1、画素の長さも同様に 1:1:1 なのだが、もちろん、実用的なボリューミックなデータでは、こんな理想的な場合はほぼない。
例えば、画素数が 512:512:256 の場合、奥行方向の画素数は他の方向の 1/2 になっているので、これを教科書的なやり方でそのまま3次元構築してしまうと、(GPU は、0-255 を 0-1 と解釈するので)奥行方向に 2 倍間延びした像が描画されてしまう。
また、斜めから見るとテクスチャレンダリングの性質ゆえ歪んでしまう。←なんで歪むかはテクスチャレンダリングの原理を考えてみてください。
だから、違和感なく描画するためには、異方性を考慮した補正が必要なのだが、どこでどうやって補正すればいいかというノウハウはもちろんない。
試行錯誤で「コツ」を身につけていくしかないのだ。

当人たちはどう思っているかわからないが、PHORLIX とはほとんど別物のアプリと言っていいように思う。

(追記)普及速度もまずまず。


この段階(配信から1週間も経っていない)で、これはなかなかのもの。
Horos などの「本格的」ビューアが、次々と姿を消していくなか、特徴のある軽量ビューアはニーズにあっていたのかもしれない。